「ハザードマップが真っ赤…買って大丈夫?」──地名・地図に迷った私が家を選んだときのリアルな話

防災

■はじめに:「真っ赤な地図」と「どこか不安な地名」

こんにちは、ばっきんパパです。

中古住宅探しをしていたある日、ようやく条件の合う物件に出会いました。
でも、ふと気になったことがあったんです。それが──

地名。

「島」「川」「田」など、水に関係がありそうな漢字が含まれていました。
以前どこかで、「昔の地名には地形の名残がある」と聞いたことがあり、
「この場所、大丈夫かな…」と、素直に気持ちが動かなくなってしまったんです。

さらに追い打ちをかけたのが、ハザードマップ
その場所は、見事に「真っ赤」に染まっていました。


■① ハザードマップは“最悪”のシナリオで作られている

ハザードマップを開いたとき、
「こんなに赤い場所に住んで本当にいいのかな…」と、スマホを閉じかけました。

でも、後から知ったのが、これはあくまで**「最悪を想定した予測図」**であるということ。

  • 数十年に1回あるかないかの大雨(いわゆる「100年確率降雨」)
  • 川が複数同時に氾濫したケース
  • 排水設備が完全に機能停止した状態

など、いくつもの“もしも”が重なった場合のシミュレーションに基づいています。

つまり、
「赤い=必ず水が来る」ではなく、
「赤い=将来的にそうなる可能性がある」程度の話。

「今」と「地図上の最悪シナリオ」には、ギャップがあることもわかってきました。


■② 「地名」はヒント。でも、過去だけがすべてじゃない

私が見ていた物件のある地域名には、水や地形を連想させる文字が含まれていました。
たしかに、そういった地名には──

  • 昔は湿地や低地だった
  • 用水路や農業排水があった
  • 川の分流や氾濫原だった

──といった背景があることが多いようです。

でも、それが「今も危険かどうか」はまた別の話

むしろ、「この地名、気になるな」と感じたことで、
「じゃあ調べてみよう」と行動できたことが、結果的に正解だったと思っています。


■③ 「完璧な土地」を求めると、家が買えなくなる

誰だって、「なるべく安全な場所に住みたい」と思いますよね。
でも実際には──

  • 駅から近くて
  • 学校やスーパーも近くて
  • 広さも十分あって
  • 価格も手頃で
  • ハザードマップでは真っ白

──そんな物件は、ほとんど存在しません
出たとしても、すぐに売れてしまいます。

私もたくさんの中古戸建て物件を見て、
「全部を満たす家は、なかなか出てこない」と痛感しました。

だからこそ、「リスクをゼロにする」より、
「リスクを理解して、納得して選ぶ」ことが現実的だったのです。


■ ④ 備えることで、不安は安心に変えられる

当時の私がやって良かったと思えるのは、次のような備えや確認でした。

🏠 家の構造・敷地まわり

  • 基礎の高さは十分か
  • 周囲との高低差(地盤が低すぎないか)
  • 排水口や側溝の整備状況はどうか

🌪 災害リスクと防災対策

  • 地震への備え(築年数だけでなく、柱や筋交いの状態も確認)
  • 火災リスク(木造密集地ではないか)
  • 避難経路や避難所の確認
  • 非常用グッズの備え

これらをひとつひとつ整理し総合して考えていくと、
「よくわからない不安」は「納得できる判断材料」に変わっていきました。


✅ ⑤ 行政の整備状況もチェックすべし

昔と今では、土地の安全性そのものが変わっていることもあります。
でも、ハザードマップの印象だけで「ここは危ない」と判断してしまうのは、早計かもしれません。

私の場合、父から
「この地域は昔は水が出たけど、今はかなり整備が進んでいる」と教えてもらい、
自分でも調べてみたところ──

  • 河川の拡幅
  • 排水ポンプの設置
  • 遊水池の整備
  • 下水道の更新

など、行政による治水対策が着々と進められていることがわかりました。

その結果、最終的に安心して購入を決められました。


🧭 まとめ:「怖がる前に、正しく知る」

最初はただ、
「赤い=危ない」
「白い=安全」
と、単純に色だけで判断していました。

でも、実際に調べてみると、不安を減らすための情報や手段はたくさんあることに気づきました。

今、安心して暮らせているのは、
「ゼロリスク」を求めるのではなく、
「納得できる選択」をしたから
だと思っています。

※本記事は、災害リスクに関する個人的な体験と学びをもとに書かれています。
不動産購入や防災対策については、必ず専門家(不動産会社・建築士・行政窓口など)にご相談ください。

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