地元の夏祭りにて

エッセイ

こんにちは、ばっきんパパです。

私の数あるコンプレックスのひとつが、子どもの頃、地元にイマイチ馴染めなかったことです。

夏祭りに勇気を出して行っても、他の子どもたちのように自然に溶け込むことができなかった。

祖母に連れられて、地域の運営側の子どもたちと一緒に過ごしても、どこか空回りしてしまう。

ちょっと変わった子どもだったのかもしれません。

■ 新しい地域、そして家族と夏祭りへ

それでも、今は違います。

30年の中古住宅に引っ越してきた今の地域では、素直に家族で地域の夏祭りに出かけることが習慣になってきました。

今年のお祭りで、神社の境内で妻に「ちょっと娘を見てて」と言われたときのこと。

手をつなごうとすると娘は「ママがいい〜」と即答。

そこで、私は「パパ大好きって言ってみてよ」と促すと…すかさず「ママ大好き!」。

その様子を見ていた息子に「な、パパはどうよ?」と目を向けると、

こちらも「ママだーい(好き)」と。

…傷つくな、パパ。

■ 100円のわたがしと、叩きたくなる太鼓

アットホームなお祭り。

屋台で100円のわたがしを買ってあげると、娘はあっという間に食べ終わり、そばに置かれた太鼓に興味津々。

叩きたい気持ちはわかる。人として当然の感情だ。

ただ、親としては少しだけ困る。

一方、息子はマイペースにわたあめに夢中。

言葉もようやく「じいばあ」と言えるようになり、喃語で一生懸命おしゃべりを続けています。

■ 子育てとお酒、そして久しぶりのビール

お祭りの日、私は久しぶりにビールをいただきました。

実は、毎日の飲酒は、子どもが生まれたときにやめました。

妻が妊娠しているのに、どうしても仕事終わりに、一杯飲みたいって、それ、中毒ですよね。

自分の悪い生活習慣が、一つ一つ改善されていく。環境の素晴らしさを感じます。

■ 夏祭りが少なくなる時代に

最近では、地域の夏祭りも減ってきていると言われています。

でもこの日、境内にはたくさんの楽しそうな子どもたちが集まっていました。

100円のわたがし、200円の焼きそば…。それぞれが小さなお金を手にして嬉しそうに使っています。

金融教育が遅れていると言われる日本ですが、「お小遣い文化」には、もともと強みがあると聞いたことがあります。

本来、私たちはお金に強い民族なんだとも。

■ 鎮守様と、地域と、これから

このお祭りの舞台である神社には、私たち家族は毎年元旦にもお参りしています。

そんな場所で、笑顔で食べて遊ぶ子どもたちの姿を見て、

「この地域に来て良かった」と感じたひとときでした。

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👉 真夏の夜のお散歩

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