2兆の銀河と、ピタゴラスイッチのたまごバス

エッセイ

バイエンスとすずチャンネル

こんにちは、ばっきんパパです。

育児に疲れた夜、私はYouTubeで宇宙についての動画をFire TV Stickでテレビ画面で流します。

「バイエンス」や、「すずチャンネル」。

子供たちがやっと寝たあとの、静かな時間です。

天の川銀河には、およそ2,000億個の恒星があるそうです。

アンドロメダ銀河には、約1兆個の恒星があるという説もあります。

宇宙の年齢は、138億年。

では、宇宙に銀河はいくつあるのでしょうか?

現在の推定では、約2兆個といわれています。

正直、もうバランス感覚が湧きません。

星、ではなく銀河の数です。

2兆と言われても、私の頭の性能では「とても多い」以上の意味が持てません。

それでも、不思議と心がほぐれます。

自分の悩みや、仕事の立場や、過去の失敗が、自分の中で小さい位置付けになります。

この「常識を突き抜ける感覚」を、ときどき吸い込みたくなるのです。

宇宙の“物理的精密さ”

最近知ったのが、いわゆるファインチューニング問題です。

重力や電磁気力といった物理定数が、ほんのわずかでも違っていたら、星も原子も生まれなかった可能性があるそうです。

偶然なのか。

必然なのか。

設計者はいるのか、いないのか。

科学はまだ、どちらとも言えない位置にいるようです。

その曖昧さに、ロマンがあると思います。

サッカーの岡田武史監督が、ジョホール・バルの試合前に選手に宇宙の話をした、という話を思い出しました。

おそらく、選手の耳には入っていなかったでしょう(笑)

今のこの記事くらい、浮いていたかもしれません。

それでも、あの場で宇宙を語った人がいた、という事実を私は覚えていました。

意識という不思議

私は、死ぬのが、無になるのが怖いです。

自分の人生を、失いたくないくらいには大切に思っているからだと思います。

もし意識が、ただの物理反応だとしたら。

私の喜びも、恐れも、後悔も、すべて化学反応なのでしょうか。

でも逆に言えば、138億年の宇宙進化が、私という意識を生み出したとも言えます。

ただの化学反応なのに、

「奇跡的に尊い。」

そんな二重性の上に、私は立っています。

お酒に逃げたり、意識を、自分を大切にしなかった時期もありました。

それでも、意識は「奇跡的に尊い」と思える側で、現実世界を生きていきたいと思うようになりました。

りんごの木を植える

健全な競争社会から一歩身を引いた今、私は妙にフラットな目で物事を見るようになりました。

・なぜ死は怖いのか。

・なぜ子どもはこんなに可愛いのか。

・なぜ甘いものがやめられないのか。

・なぜスポーツは楽しいのか。

・なぜ健診はあんなに怖いのか。

多くは、生物学で説明できるようです。

・生存本能。

・種の保存。

・高カロリーの確保。

・遺伝子の拡散。

・身体能力の向上。

・不確実性への不安。

では、なぜもしも明日世界が終わろうとも、人はりんごの木を植えるのでしょうか。

ここから先は、進化論だけでは足りない気がします。

見返りがなくても、未来が保証されていなくても、何かを植える。

それはきっと、「意味」に対する信頼なのだと思います。

大きなことを成さなくてもいい。

りんごの木を植える人生なら、悪くない。

そう思えることが、今の私の現在地のようです。

ピタゴラスイッチのたまごバス

…と、ここまで書いて、私は急に現実に戻ります。

最近、子どもたちはEテレのピタゴラスイッチの正月特番を繰り返し観ています。

いつもは緑のタイトル画面なのに、特番はオレンジ色です。

「オレンジ、みせて!」とせがまれます。

最後に流れる「たまごバス」の歌。

たまごバス〜♪ たまごバス〜♪

ラーメンズが出たあとに、家族で合唱しています。

宇宙が2兆個の銀河を抱えていようと、物理定数が精密であろうと、意識が化学反応であろうと、

今この家には、オレンジ色のタイトルと、たまごバスの歌が流れています。

楽しかったね、たまごバス〜♪

それが、だいたい、ちょうどいいです。

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