はじめに
こんにちは、ばっきんパパです。
中古住宅を購入する際に、多くの人が悩むのが「インスペクション(住宅診断)をやるべきかどうか」という問題です。
特に築20年を超える築古戸建てとなると、雨漏り、シロアリ、構造の劣化など、不安要素はいくらでも挙げることができます。
私自身も、まさにその状況で悩みました。
そして結論から言うと、私は当時、インスペクションをしませんでした。
では、それは後悔だったのか。今、同じ判断をするかと聞かれたらどうか。
この記事では、実際に築30年の中古戸建てを購入した体験をもとに、インスペクションを「しなかった理由」「その後の気持ちの変化」「今の自分なりの答え」を、できるだけ正直に、そして判断材料として書き残します。
インスペクションをしなかった理由(体験談)
私がインスペクションをしなかった最大の理由は、売り主さんへの遠慮でした。
当時、その物件には競合がありました。
価格だけを見れば、正直かなり条件の良い中古住宅で、上物(建物)の評価は、ほぼタダ同然と言っていいレベルでした。
それでも売り主さんは、単に「一番高く買ってくれる人」ではなく、「よく使ってくれる人」「大切に住んでくれる人」を探しているように、私には強く感じられました。
実際、売り主さんとのやり取りは終始誠実で、私自身も信義則に基づいて、できるだけ正直に、誠実に取り引きをしようと心がけていました。
結果的に、競合がいる中で、その家を私たちに譲っていただけた理由の一つには、そうした姿勢も見てくださっていたのではないか、と今でも思っています。
そのような状況で、
「上物はほぼタダ同然なのに、さらにインスペクションを入れて、責任を負わせるようなことをしていいのか」
という気持ちが、どうしても拭えませんでした。
正直に言えば、「ここまで条件が良いのに、これ以上求めるのは違うのではないか」そんな感情が、判断に大きく影響していたと思います。
当時は後悔していなかった
購入直後、私はインスペクションをしなかったことを、特に後悔していませんでした。
価格的にも納得していましたし、売り主さんとの関係性、不動産業者さんの説明内容、物件の状態を総合的に見て、「70点でも、お釣りがくる取り引きができた」という感覚があったからです。
不動産の取り引きは、素人が判断しなければならないことがあまりにも多い世界です。
それでも、少なくとも自分なりに理解できる範囲では、はっきりと得をしている取引だと認識していました。
だから当時は、「インスペクションをしなかったのは、自分の判断として納得している」そう思っていました。
それでも今は「やっておいて良かった」と思っている理由
ただ、時間が経ち、実際に住み始め、雨漏りや外壁、シロアリなどについて調べ、経験を重ねる中で、考えは少しずつ変わりました。
結論から言うと、今の私は、「インスペクションはやっておいて良かった」と思っています。
これは、「やらなかったことを激しく後悔している」という意味ではありません。
むしろ、「当時の判断は理解できるが、知識としては得ておくべきだった」という感覚に近いです。
特にシロアリや構造に関する知識は、実際に調べてみて初めて、「知らないまま判断していた部分が多かったな」と感じました。
【今の自分の答えです】
今の自分の答えは、こうです。
実際にインスペクションをやった上で、その結果をもとに、請求するかどうかを売り主さんと交渉すれば良かった。
これが、今の正直な結論です。
当時、間に入ってくれていた不動産業者さんは、私の質問にもぐらかさず、きちんと答えてくれる、良い「アタリ」の担当者さんでした。
堅い査定をしました、とも仰っていましたし、もし協議になれば、上物の値段についても、きちんと説明してくれたと思います。
インスペクションをすること自体が、即「値下げ交渉」や「請求」につながるわけではありません。
あくまで判断材料を増やす行為です。
その材料を持った上で、「今回は請求しない」「ここは飲み込もう」と決めるのと、材料を持たないまま遠慮で判断するのとでは、意味が違うと、今は思います。
インスペクションで分かること・分からないこと
もちろん、インスペクションは万能ではありません。
すべての不具合が分かるわけでもありませんし、過度な期待をするものでもありません。
ただ、
- 現状を客観的に把握する
- 感情ではなく情報で判断する
という点においては、非常に有効な手段です。
特に築古の中古戸建てでは、「知らずに飲み込んだリスク」と「理解した上で受け入れたリスク」の差は、後々の納得感に大きく影響します。
インスペクションをしなくてもいい人、した方がいい人
私の経験から言えば、
- 価格的に明らかに有利である
- リスクを理解した上で受け入れられる
- 売り主との関係性や事情を重視したい
こうした場合には、インスペクションをしないという判断も、一つの選択肢だと思います。
一方で、
- 不安が強い
- 判断に迷いがある
- 後から後悔したくない
という方には、「やらない理由」よりも「やる理由」の方が多いとも感じます。
まとめ:不動産取引は、判断材料を持つことが何より大切
不動産の取り引きは、本当に素人が判断しなければならないことが多すぎます。
だからこそ、「完璧な正解」を探すよりも、「納得できる判断」を積み重ねることが大切だと思います。
私は、インスペクションをしませんでした。
その判断には理由があり、当時の自分なりの正解でもありました。
ただ、今の自分なら、やった上で判断するという選択をすると思います。
この記事が、
「インスペクションをやるべきか悩んでいる人」
「後悔したくない人」
の判断材料の一つになれば幸いです。
よくある質問(インスペクションで悩む方へ)
Q1. インスペクションは必ずやるべきですか?
A. 必ずしも全員がやるべきものではないと思います。
物件の築年数や価格、売主との関係性、そして自分がどこまで納得して判断したいかによって、必要性は変わります。
私自身は悩んだ末に実施しませんでしたが、「やらない理由」を自分なりに整理した上での判断でした。
Q2. インスペクションをしなかったことを後悔していますか?
A. 大きな後悔はありませんが、「実際にやった上で判断すれば、もっと材料を持てた」とは今でも思います。
結果的に70点でもお釣りのくる取引でしたが、冷静さを保つための手段としては有効だったと感じています。
Q3. インスペクションをすると売主に失礼になりますか?
A. ケースによります。
私の場合は、売主さんとの信頼関係を重視し、遠慮して実施しませんでした。
ただ、現在の考えでは「実施した上で、請求するかどうかを相談する」という選択も十分にありだったと思います。
Q4. インスペクションで分かること・分からないことは?
A. 構造や劣化状況の目安は分かりますが、将来起こる不具合を完全に予測できるわけではありません。
あくまで「判断材料の一つ」として捉えるのが現実的です。
Q5. 築20年を超える築古の中古戸建てでもインスペクションは意味がありますか?
A. 意味はあると思います。
特に、雨漏り・シロアリ・構造部分について不安がある場合は、自分の判断を裏付ける材料として役立つ可能性があります。
Q6. インスペクションをしない代わりに気をつけるべきことは?
A. 一社の意見だけで決めないことです。
私自身、雨漏り修繕のときに相見積もりを取ったことで、「焦って決めなくてよかった」と強く感じました。
インスペクションをしない場合でも、複数の視点を持つことが重要だと思います。
おわりに:不動産の判断は「正解」ではなく、「納得」で決めるものだと思っています。
インスペクションをやる・やらないに、万人共通の正解はありません。
大切なのは、「なぜその判断をしたのか」を自分で説明できることだと感じました。
私自身、築30年の中古戸建てを前に、雨漏り・修繕・費用・業者選びなど、たくさん迷い、遠回りもしました。
その中で得た判断材料や失敗談を、同じように悩む方の参考になればと思い、まとめています。
※なお、私自身は当時、「インスペクションをしなかったこと」よりも、その後に雨漏りで業者の言い値を信じかけた経験の方が、よほどヒヤッとしました。
👉 築30年中古戸建てで、最初に200万円と言われた雨漏り体験

売り主さんとの話の記事はこちら


