それでも、中古住宅の購入は迷う/“お得”の先にある現実と、私が向き合った不安

中古住宅購入

こんにちは、ばっきんパパです。

中古住宅を買って本当に良かった。
そう思える今でも、やっぱり購入前は、不安がとても大きかったです。

自分の条件に合致していても、まだまだ十分住める実家よりも築年数の浅いマイホームがほぼ土地値で買えるのは確かだからと、購入を決めれたのが正直なところです。

価格や立地に納得しても、「何か見えない“落とし穴”があるんじゃないか」と疑ってしまうのは当然です。
この記事では、中古住宅を購入する上で私が感じた「迷い」や「リスク」について、できるだけ冷静に、丁寧に書いてみようと思います。


なぜ「迷う」のか? その理由は正しい

まずお伝えしたいのは、
中古住宅の購入に迷うのは、“慎重さ”という正しい感覚だということです。

新築と違って、中古物件は「一点もの」。
「本当に大丈夫なのかな…?」と戸惑うのは自然で健全な反応です。

さらに私も強く感じたのは、
**不動産業者と素人の私との間にある“情報の非対称性”**でした。

プロは当然、物件のチェックポイントや過去の取引事例を知っています。
でも、素人の私には分からないことが多すぎます。
「何か落とし穴があるのではないか」と疑ってしまうのは、むしろ自然なことでした。

私自身も何度も立ち止まりました。
特に、目に見えない部分の心配は尽きませんでした。

私が住宅ローンを組むときに失敗した体験談の記事はこちら
👉 住宅ローンは固定金利か変動金利か?借り換えで140万円削減できた体験談【シミュレーション付】


万一、構造に問題があったら?

たとえば、以下のようなケースは、購入前に気になる代表例です。

不安要素起こりうる影響
シロアリ被害土台や柱の損傷、最悪の場合は建て替えレベルの修繕が必要に
災害リスク(ハザードマップ)洪水・土砂災害・液状化などが想定されるエリアだと、火災保険料が高くなることも
雨漏りや断熱不良快適性の低下だけでなく、構造体へのダメージにつながる可能性

ただ、これらすべてが「危険」とまでは言えません。
“起こり得るリスク”として想定しておくことが大切なのです。

私自身も、3階の子ども部屋の窓を開けっぱなしにしていたら雨が吹き込んで、それが2階まで漏れたことがありました(苦笑)。
これは構造上の問題ではなく、使用者側の習慣の問題でしたが、「雨漏り」と言われたら不安になりますよね。

私が体験した雨漏りについての記事はこちら
👉 【雨漏り修理体験談】出窓の雨漏りが200万円→10万円以下に!悪徳業者と相見積もりの重要性】


万一に備える手段も、ある

ここで大事なのは、
不安を減らす手段がきちんと用意されているということ。

  • インスペクション(住宅診断)を依頼すれば、屋根裏・床下・外壁など、目に見えない部分の劣化もある程度把握できます。
    ※ただし完璧ではなく、見られない部分もあることには注意。
  • 地盤・災害・ハザードマップ情報は、自治体や不動産会社が提供しています。

つまり、「迷いをゼロにすること」はできなくても、
“確認できる範囲を広げていく”ことで、不安を小さくすることはできるのです。

中古戸建てのインスペクションについての記事はこちら
👉 【買って後悔?】中古住宅のインスペクションとは?メリット・費用・タイミングをわかりやすく解説

私のハザードマップの見方に関する記事はこちら【防災】
👉 「ハザードマップが真っ赤…買って大丈夫?」──地名・地図に迷った私が家を選んだときのリアルな話


それでも、買うと決めた理由

私の場合は、最終的に不安を超えた瞬間がありました。
「この家、この街に住みたい」という思いが、それらの迷いを上回ったのです。

実際にお会いした売主さんが、
「どのようにこの家を使うか楽しみですね」と伝えてくださった。

あぁ、この人がこの家を大切にしてきたんだな、と。
私は家ではなく、「暮らしの記憶ごと」買わせてもらったのかもしれません。


リフォーム費用も、事前に想定しておこう

とはいえ、中古住宅は「誰にでもおすすめできる」とは限りません。

中古住宅にはリフォーム前提で購入するケースが多く、
内装・水回り・外壁・屋根などを直す費用はしっかりかかります。

  • 軽い内装だけ:50〜100万円
  • 水回り+床や壁も一新:300〜600万円
  • フルリノベーション:1,000万円以上になることも

ただ、新築よりも土地にお金をかけられるのが中古住宅の良さです。
新築ではなかなか出回らない「駅近で明るい南向き」など、条件の良い物件に手が届くことも。
実際、我が家も日当たり良好で駅近の立地です。


まとめ:中古住宅に“100点満点”は求めすぎない

中古住宅は、**“70点で決める一点もの”**だとよく言われます。
あれこれ見比べすぎると、いつまでも決断できません。

でも、怖がるのも当たり前。
私も最初は、心のどこかで「中古って大丈夫なのか?」と半信半疑でした。

最終的に安心できたのは、
「情報」と「人の温かさ」の両方があったから。

だからこそ、迷っている人にも、その“不安”を否定せずに寄り添いたいと思うのです。

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