補助金を知ると「やらなきゃ」と思ってしまう
こんにちは、ばっきんパパです。
断熱について調べ始めると、必ず目に入ってくるのが「内窓補助金」という言葉です。
金額を見ると、正直かなり魅力的です。
窓の数によっては数十万円規模の補助が出るケースもあり、ついこんな考えが頭をよぎります。
「今やらないと損なのでは?」
「補助金があるうちに、無理してでもやるべきか……?」
私も、まさにそうでした。
ただ、冷静に調べていくうちに、我が家は**「今はやらない」**という結論に落ち着きました。
この記事は、内窓補助金を否定するものではありません。
「補助金があっても、急がなくていい場合もある」という、一つの判断基準としての記録です。
内窓補助金とは?(ざっくり解説)
内窓補助金は、国の脱炭素政策の一環です。
既存の窓の内側にもう一つ窓(二重窓)を取り付けることで、
• 断熱性能がグンと上がる
• 冷暖房効率が良くなる
• 結露が抑えられる
といったメリットがあります。
1か所あたり数万円、家全体なら数十万円単位になることもあり、「知っておいて損はない制度」であることは間違いありません。
補助金があっても、全員が「今」やるべきではない理由
ここが一番お伝えしたいポイントです。
補助金はあくまで「きっかけ」であって、家計の「正解」ではありません。
• 今の家がどれくらい寒いか、暑いか
• 何に、どれくらい困っているか
これは家庭ごとにまったく違います。
我慢できないほど深刻な場合もあれば、「まだ大丈夫」と思える場合もあります。
「補助金があるから」という理由だけで、義務感で動く必要はないのです。
我が家の優先順位|先にやったのは「お風呂」でした
実は我が家、断熱(内窓)よりも先にお風呂のリフォームを行いました。
築30年の家。優先すべきは「窓の断熱」よりも「水回りの安心」でした。
• 毎日必ず使う場所である
• 劣化が目に見えていた
• 安全面・衛生面の不安を解消したかった
「今が替えどきだな」と素直に思えたのは、補助金の有無ではなく、自分たちの生活の必要性でした。
補助金が出るかどうかより、日々の生活の安心感を選んだ結果です。
補助金の「期限」よりも大切なもの
仕事柄、補助金の性質には馴染みがありますが、だからこそ冷静に捉えています。
• 制度は永続ではない(いつか終わる)
• 年度ごとに予算や条件がコロコロ変わる
• 「今だけ!」という空気が焦りを生む
補助金に期限があるのは事実です。
ですが、私たちの生活には、それ以上に大切な「優先順位」と「タイミング」があります。
私が「今すぐやらない」と決めた3つの理由
検討した結果、我が家が見送った理由はシンプルです。
1. まだ快適に暮らせている(深刻な支障がない)
2. お風呂リフォームを優先した(予算と緊急度のバランス)
3. 将来、まとめて工事したい(子ども部屋の改修などに合わせたい)
補助金をもらうために無理に予算を捻出するのは、本末転倒です。
「お得だからやる」のではなく、「必要になった時に、たまたま制度があったらラッキー」。それくらいの距離感でいいと割り切りました。
やらなくても、「調べたこと」に価値があった
結果として工事は見送りましたが、調べたことは大きな収穫でした。
• 寒さ・暑さの正体(窓の影響)が分かった
• 「やらない選択」に心から納得できた
• 将来やる時の相場感が分かった
これにより、「断熱が低い不安」や「損しているかも」という精神的なモヤモヤ(コスト)がスッと消えました。
「いつでも動ける状態」にしておくだけで、気持ちは随分と楽になります。
こんな人は、補助金を検討してもいいかも
もちろん、今すぐ活用すべきご家庭もあります。
• 今すでに、暑さや寒さで体調に影響が出ている
• エアコンがフル稼働なのに効かず、光熱費が異常に高い
• 近いうちに窓を含む大規模リフォームの予定がある
こういう場合は、制度をフル活用するのがベストです。
その際は、窓まわりに強い専門業者に相談するのが、一番スムーズで確実な方法です。
▼補助金・断熱・雨漏りを含めて私がどう判断したかはこちら

まとめ|情報は武器、でも決めるのは自分
築30年の中古戸建てで断熱と補助金を考えてみて、行き着いた答えはこれです。
• 補助金は魅力的だが、振り回されなくていい
• 生活の正解(タイミング)は、家庭ごとに違う
• 「今はやらない」という選択も、立派な戦略である
大切なのは、「知らないまま損をする」ことではなく、「知った上で、今は見送る」と自分で決めること。
補助金の期限に追いかけられるのではなく、自分たちの家のペースで、納得のいく暮らしを作っていく。
それが、築30年の中古戸建てと賢く付き合っていくための、私なりの結論です。
▼「家づくりも、お金(ローン)も、大切なのは『情報に振り回されず自分で決めること』。私が住宅ローンの選択で少し後悔し、のちに借り換えで立て直した話も、何かの参考になれば幸いです。」

