はじめに
こんにちは、ばっきんパパです。
中古住宅を探していたとき、私は “家” だけでなく、“地域” そのものを引き継がせてもらった ような、そんな体験をしました。
今回はそのお話を、少し書いてみたいと思います。
住宅診断をしなかった理由
ーーでも、それには背景がありました
中古住宅を購入する際、「住宅診断(インスペクション)」という制度があります。
第三者の専門家に建物の状態をチェックしてもらう仕組みで、非常に理にかなっています。
でも私は、悩みに悩んだ末、最終的にインスペクションをしませんでした。
それは——
「しなくても安心できる」何かを、この家から感じ取っていたからです。
言葉では説明できない、けれど確かなもの
内見の際、売主ご夫婦とお会いする機会がありました。
奥さまは
「このお部屋をどう使われるんですか? 楽しみですね」
と優しく声をかけてくださり、
ご主人は契約後、
「実は、屋根もちゃんと修理済みなんです」
と静かに伝えてくれました。
実は、私は初めてお会いしたとき、「この方たちは、“家の箱だけ”を売っているわけじゃない」と直感的に感じたのです。
そのとき、「ここに住んだも大丈夫だ」と、不思議と心から思えました。
まるで、家だけでなく、“地域ごと手渡してくれた” ような感覚でした。
世知辛い時代に、温かい出会い
現代は、効率や利益が優先されがちな世の中です。
企業は合理的に動くのが当然で、誰もが自分を守りながら生きています。
でもこの家との出会いには、「企業の論理では拾えないもの」がありました。
そこには、人と人との目に見えない信頼と誠実さが、確かにあったのです。
売買契約は仲介業者を通じて進み、その後、売主ご夫婦とはお会いしておらず、お礼を改めてお伝えする機会はありませんでした。
「家」はモノではなく、人と人をつなぐ“場”かもしれない
中古住宅というと、築年数・修繕履歴・資産価値など、数字にばかり目がいきがちです。
もちろん、インスペクションは基本的におすすめします。
私も今なら、やっておけばよかったかもしれない と正直思います。
でも実際には、そこに「人の思い」や「地域のつながり」が、しっかりと息づいていることもあるのです。
家には “目に見えない価値” もある。
そしてそれが、人生にあたたかさを運んでくれることもある。
これは、私が実際に感じた体験です。
最後に:あなたにも、そんな出会いがありますように
中古住宅を探すとき、不安なことはたくさんあると思います。
でも、ただの「物件選び」ではない出会いが、どこかにきっとあるはずです。
そして、あなたの選択がこれからの人生にとって、あたたかい風を運んでくれますように。
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