インデックス投資は「信仰」ではない|弟との会話で気づいた、名著が教える本質と「納得感」の正体

家計改善(投資・保険・お得)

正月、弟との何気ない会話から

こんにちは、ばっきんパパです。

正月に弟と投資の話をしました。

弟は数年前からインデックス投資を続けていて、いわゆる「王道」を実直に実践しているタイプです。

ふと気になって、弟に聞いてみました。

「『稲妻が輝く瞬間』って、知ってる?」

弟「え、それ、何のこと?」

その一言に私は少し驚きつつも、「やっぱりな」と納得しました。

インデックス投資を実践していても、その思想的な背景や「なぜそれが合理的なのか」という本質的なロジックまでは、案外共有されていないのではないかと感じたからです。

今回は、単なる手法としての紹介ではなく、**「なぜインデックス投資がこれほどまでに支持されるのか」**を、二つの名著を通して整理してみたいと思います。

インデックス投資は「信仰」ではない

最近、SNSやYouTubeを見ていると、インデックス投資がまるで宗教のように語られている場面を見かけることがあります。

• 「これ以外はすべて間違いだ」

• 「余計なことは一切するな」

• 「何も考えず、ただ積み立てろ」

確かに、インデックス投資は合理的で再現性の高い手法です。

しかし、それは**「思考停止して信じるもの」ではない**と、私は思っています。

インデックス投資は「信仰」ではなく、長い歴史と膨大なデータに裏打ちされた**冷徹なまでの「戦略」**です。そのことを、投資界のバイブルと呼ばれる名著たちは鮮やかに教えてくれます。

名著①『敗者のゲーム』が教えてくれた「謙虚さ」

チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』では、投資の世界を「テニスの試合」に例えて説明しています。

プロの試合は「いかに素晴らしいショットを打つか」で決まる**「勝者のゲーム」ですが、アマチュアの試合は「いかにミスをしないか」で決まる「敗者のゲーム」**です。

投資もこれと同じです。

• 勝とうとして無理な売買を繰り返す人ほど、手数料と税金で自滅する。

• 市場を出し抜こうとする「自らミスを誘発する行為」自体が、最大のリスクになる。

この本が示しているのは、「市場に勝とうとしない」という謙虚な姿勢です。インデックス投資は、その「負けない戦い方」をそのまま形にした戦略なのです。

名著②『ウォール街のランダム・ウォーカー』と「アクティブの限界」

バートン・マルキールのこの本は、市場は短期的には予測不能(ランダム・ウォーカー)であり、プロであっても継続的に市場平均を出し抜くことは極めて難しいと説いています。

なぜ、高い報酬を得ているプロの「アクティブファンド」が、単純なインデックスに勝てないのでしょうか? 理由は主に3つあります。

1. 高いコストの壁:

調査費用や人件費がかさむ分、信託報酬(手数料)が高くなります。運用成績が良くても、この「コストの差」で負けてしまうのです。

2. 市場の効率性:

現代では情報は瞬時に行き渡ります。「割安な株」を見つけた瞬間にプロが買い占めるため、一瞬で適正価格に戻ってしまいます。

3. 平均への回帰:

「今年1位のファンド」が来年も1位である確率は極めて低いです。長期的には、結局は市場平均(インデックス)に収束してしまいます。

弟が知らなかった**「稲妻が輝く瞬間」**という言葉も、この文脈の中にあります。

「稲妻が輝く瞬間」を逃さないという合理性

株式市場のリターンは、長い運用期間の中の**「ほんの数日」**に集中していることが分かっています。

もし、その「稲妻が輝く数日間」に市場に居合わせることができなければ、長期的な運用リターンは驚くほど悲惨なものになります。

• タイミングを測って売買しようとすると、その最高の瞬間を逃すリスクがある。

• だからこそ、暴落時も高騰時も、常に「市場に居続ける」ことが正解になる。

これは「楽をしたいから」ではなく、「人間は市場を予測できない」という前提に立った合理的な判断なのです。

それでも「考える余地」は残っている

ここまで読むと、「やはりインデックス投資一択ではないか」と思われるかもしれません。

私自身も、家族のお金を預かって運用するなら、インデックス投資でほったらかすのが最適解だと思っています。

ただし、自分自身の資産については、「リスクをどう捉え、どう分散するか」を考える余地は残っています。その一環として、私は「米国債」という選択肢にも触れました(詳細は別記事にて)。

重要なのは、誰かの正解をなぞることではなく、「なぜそれを選んでいるのか」を自分の言葉で説明できることだと思っています。

思想が強くなると、投資は苦しくなる

インデックス投資が「思想」や「主義」になってしまうと、少し危うさを感じます。

• 自分と違う考え(アクティブ投資など)を否定し始める

• 自分で考えることを止めてしまう

• 暴落時に、理論的な納得感ではなく「我慢」だけで耐えようとする

投資は、他人を論破するための武器ではありません。

**自分と家族の人生を守り、豊かにするための「道具」**に過ぎないはずです。

あとがき|自ら選び、納得することの価値

「インデックス投資一本」という道は、現代における一つの完成された正解です。私自身、その合理性を深く信頼しています。

しかし、特定の理論を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、リスクと向き合い、納得して一歩を踏み出す。その**「納得までのプロセス」**にこそ、投資の本当の価値があると感じています。

それは、自分と家族の人生を、自らの手でハンドリングしていく感覚に近いのかもしれません。

たとえ教科書通りの最短距離ではなくても、自分で納得して選んだ道であれば、相場の嵐も静かに耐えられます。これからもフェアな視点を忘れず、等身大の投資を続けていきたいと思っています。

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