はじめに
※追記・訂正(2026年3月)
本記事ではこれまで「リベ大(両学長)は賃貸派」という前提で記載していましたが、その後あらためて発信内容(書籍・動画など)を確認したところ、
・「購入するならリセールバリューの高い物件を選ぶべき」
・「リセールバリューの高い新築マイホームを買うのはほぼ無理」
・「条件によっては持ち家も合理的な選択になり得る」
といった考え方も示されていることを認識しました。
私の理解が一面的であった点について、お詫びいたします。
なお本記事の結論としては、こうした考え方も踏まえた上で、自分の家計状況やリスク許容度から中古戸建てを選択した、という体験談をまとめたものになります。
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こんにちは、ばっきんパパです。
「両学長は、賃貸の合理性を強調する発信が多い印象があります。」
リベラルアーツ大学(リベ大)を学んだ人なら、この言葉をよく理解できると思います。
実際、『お金の大学』やYouTubeでも、持ち家は原則おすすめしない、買うならリセールバリューが高い物件のみ、という姿勢は、一貫しています。
それでも私は、あえて築30年の中古戸建てを購入しました。
この記事では、
「リベ大の考え方から外れてしまったのか?」
「それとも理論の範囲内で合理的な判断できていたのか?」
について、実体験をもとに整理してみます。
リベ大が好きだけど、家も欲しい。
そんな方に向けて書きました。
リベ大の不動産論を、どう受け止めていたか
まず前提として、私はリベ大の考え方にとても助けられてきました。
特に、不動産についての以下の視点は、今でも正しいと思っています。
- 住宅は「消費」と「投資」の両面を持つ
- 多くの人にとって、持ち家は人生最大の失敗になりやすい
- もしも買うとしたら、リセールバリューの高い家、売るときまで考えて家を買う
書籍を素直に読んでいくと、経済的自由を目指すなら、賃貸の方が合理的という結論に至るのも自然です。
実際、私自身も「家を買わない人生もアリだな」と、何度も考えました。
安易にマイホームを購入するとは言えず、妻には、賃貸派だ、と言っていました。
しかし、正直に言えば、私も「家が欲しい」という気持ちはありました。
漠然とマイホームへの憧れをもっていました。
そんなときに気づいたのが、日本の中古戸建ての価格の評価の仕方についてでした。
耐用年数という「制度上の評価」に注目した理由
日本では、木造住宅の耐用年数は22年で建物価値がほぼゼロと評価されます。
ですが、それは税務上、また、金融機関の融資判断上の話であって、物理的に「住めなくなる年数」ではありません。
ここに、評価と実態のズレが生じます。
さらに建築の専門家の見解では、「適切なメンテナンスを続ければ、木造住宅は60~100年超の寿命がある」と指摘されています。
つまり、築20年や築30年の戸建てを買うことは、
- 制度上は価値ゼロ
- でも実態はまだ十分に使える
という事であり、このギャップこそが、私にとっての“突破口”となり、私たちは築30年の中古戸建てを購入することになりました。

住んでみて確信した“物件の中身”――数字に出ない価値
私たちが選んだ築30年の家は、
- 駅から無理のない距離
- 良い日当たり
- 5LDKの広い間取り
- 太い柱としっかりした躯体
という条件を満たしていました。
子どもたちが走り回れる広さがあり、将来もし親の介護が必要になっても対応できる余白がある――
この点は、賃貸ではなかなか手に入りにくい安心感でした。
さらに、結果オーライだった部分もあります。
- 注文住宅ならではの作りの良さ
- 家事動線の使いやすさ
- 閑静な住宅街の雰囲気
- ご近所付き合いの穏やかさ
- 売主さんの人柄の良さ
こうした要素は、物件情報の数字には出てきません。
もちろん、イマイチだった点もありますし、実際に年季の入っている物件です。
中古ならではのリスクは飲み込んでいます。
それでも総合すると、私たち家族にとっては満足度のとても高いマイホームを購入できたと感じています。
※実際の住み心地や、買ってから感じたメリット・デメリットについては、別の記事で書いています。

両学長の(リベ大)理論と矛盾しなかったポイント
私が購入を「最終的に」決断した理由は、「家が欲しかったから」だけではありません。
以下の点で、リベ大の原則から大きく外れていないと判断しました。
- 耐用年数は超えているが、居住には問題がない
- 土地の条件が悪くなく、再建築も可能
- 将来の売却を捨てる判断ではない(リセールバリューあり)
- 無理なローンを組んでいない
つまり、将来の修繕費はかかるものの、建物の「資産価値がゼロに見える理由」が制度上の評価によるものかどうかを冷静に切り分けたのです。

▶実際に契約するときは、震える思いでした。そのときの様子はこちら

私自身が、リベ大を「解釈しきれなかった」と反省した点
実は、私は15年の住宅ローンで固定金利を選ぶと言う失敗をしています。
この点、リベ大では、住宅ローンについて「収入や資産に余裕がない人ほど固定金利が向いている」と、非常に分かりやすく整理されています。
この考え方自体、私は十分に理解できました。
低金利時代であることも、日米の金利差が存在することも、知識としては把握していたと思います。
ただし、私の返済期間はたったの 15年 でした。今振り返ると、この「期間の短さ」をもっと冷静に評価できていれば、違う選択を出来たはずです。
当時の私は、「そもそも借りられるのかどうか」その不安が大きすぎて、思考が止まってしまいました。実際に、利子の総額をシミュレーションすることもしなかったのです。
固定金利も変動金利も、どちらにも合理的な理由はあるはずだ。
そう自分に言い聞かせてしまって、最も安心できる選択肢として、メガバンクの固定金利を選んでしまいました。
その後、無事住宅ローンの審査が通り、冷静に考え直す余地が生まれた段階で、私はあらためて条件を比較し、10年固定ローンへと借り換えを検討しました。
▼メガバンクで何とか借入した話と、営業トークに左右されず、モゲチェックを使ってネット銀行へ借り換えし、結果的にリスクとコストを抑えた話はこちらで詳しく書いています。


前提条件が違えば、最適解も変わる
確かにリベ大の考え方は、結論がはっきりしており、多くの人には有効だと思います。
しかし、私は、無条件で両学長に思考の結論までも委ねてしまってはダメだと実体験で学びました。
振り返ると、前提条件の違いを十分に整理しないまま自分に当てはめて考えてしまっていたのです。
つまり、我が家のように年数の短い15年のローンを組んだ場合など、一般的ではない条件の場合は、別の選択肢も検討に値すると感じました。
その上で、私はリベ大とは異なる立場や条件から考えた選択肢もあると感じ、自分なりの視点で情報発信をしていきたいと考えるようになりました。
まとめ|お金の大学は「思考停止」のための原則ではない
中古戸建てを買った今、私はこの選択に心から満足しています。
それは、リベ大の考え方を知った上でリスクを分解し、制度と実態のズレを理解し、自分の条件に当てはめた、その結果としての判断です。
リベラルアーツ大学、いい名前ですね。
リベ大が好きだけど、家も欲しい。
そんな人にとっては、私の試行錯誤がひとつの転ばぬ先の杖になるかも知れません。
▶私が築30年の中古戸建ての購入を判断したことをまとめた記事はこちら

▶不動産Gメン滝島さんの見解を踏まえた私の視点についての記事はこちら




